ドイツの解剖学者ヴィルヘルム・フォン・ワルダイエル=ハルツ(1836–1921)の旧蔵書で、19世紀後半から20世紀初期における解剖学を中心とする洋書1,500点、雑誌の別刷500点からなる。動物学、人類学に関係する文献も含まれる。 ワルダイエルはシュトラスブルク大学とベルリン大学の医学部解剖学教授を務め、ドイツ解剖学界の重鎮の一人である。その研究活動は、肉眼解剖学、組織学、胎生学、比較解剖学と幅広く、さらに人類学の分野においても数多くの業績をあげた。 ドイツ留学中にワルダイエルに師事した元・東京大学医学部教授小金井良精(こがねい よしきよ、1858–1944)が、ワルダイエルの遺族から蔵書の処分について相談を受け、東京大学が購入することになった。目録として『ワルダイエル文庫目録』がある。
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