政治史学者の岡義武(おか よしたけ、1902–1990)旧蔵の和書1,786冊、洋書139冊からなる。明治時代から第二次世界大戦にかけての日本の近代政治形成期における政治史関係資料が中心で、政治家の論説、政論、自叙伝、伝記、評論等を多く含む。 岡義武は1926年東京帝国大学法学部政治学科を卒業。吉野作造(よしの さくぞう、1878–1933)の後継者として1939年東京帝国大学法学部政治史講座の教授に就任した。近代ヨーロッパ、近代日本、国際政治の3領域にわたって日本における政治史学の礎を築いた。著書に『近代欧州政治史』(1945、改訂版『近代ヨーロッパ政治史』1956)、『国際政治史』(1955)、『近代日本政治史』(1962)、『転換期の大正』(1969)などがある。 本文庫は東京大学の近代日本法政史料センター(明治新聞雑誌文庫)に所蔵されている。なお、岡は明治新聞雑誌文庫の第2代責任者を務めた。目録として『岡文庫目録』がある。
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