ワイマール憲法草案の起草者として知られる法学者フーゴ・プロイス(1860–1925)旧蔵の1900年前後のドイツの公法、行政法、政治学関係の洋書2,285冊からなる。 プロイスは、ベルリン大学とハイデルベルク大学で学び、オットー・フォン・ギールケ(1841–1921)に師事。1906~1918年ベルリン商科大学教授を務め、1910年には進歩人民党を代表して名誉職のベルリン市会議員となった。1918年にドイツ11月革命が勃発してドイツ帝国が崩壊すると、新しい共和国政府から新憲法の起草を依頼された。1919年2月~6月ドイツ民主党員として内相に就任し、同年8月にワイマール憲法が公布された。ワイマール憲法は民主主義の原理に立ち、ドイツ国民の統一を理念として社会国家の立場をとる憲法で、その後の民主主義諸国に大きな影響を与えた。 本文庫は1927~1928年に購入され、目録として『プロイス文庫目録』が作成されている。
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