チベット・コレクション（デレク・ウォラー）

　元・米国ヴァンデルビルト大学教授のデレク・ウォラーが実地調査で収集した、主にチベットに関する資料766点（英語）からなる。英国人ウォレン・ヘイスティングズ（1732–1818）が東インド会社の初代ベンガル総督を務めた18世紀後半から、1962年の中国・インド国境紛争にいたるまでの中央アジア地域、特にチベット地方の政治、歴史、民俗、宗教等、広範囲にわたる資料が収集されている。
　ウォラーはイギリスで生まれ、英国ロンドンスクール・オブ・エコノミクス、米国インディアナ大学、スタンフォード大学で学び、1969年から2000年まで米国ヴァンデルビルト大学で教壇に立った。主な研究領域は中国を中心とした東南・中央アジア諸国で、中国・インド両国間の政治的問題や、チベット・中央アジア地域の歴史、文化などの研究で業績をあげた。
　コレクションは1987年に購入された。図書館OPACでキーワード「チベット・コレクション」にて検索可能である。