東洋史学者の市村瓚次郎(いちむら さんじろう、1864–1947)が中国で収集した漢籍26,000冊からなる。中国哲学関係が中心である。 市村瓚次郎は、帝国大学(現・東京大学)古典講習科漢書課を卒業後、学習院教授を経て東京帝国大学教授に就任。中国を数回訪れ、中国史、東洋史の学者として幅広く活躍した。東京大学を停年退官後は名誉教授となり、国学院大学教授、大東文化学院教授、立教大学教授、国学院大学学長などを歴任した。著書に『支那史』(全6巻、滝川亀太郎と共著)、『東洋史統』(全4巻)などがある。 本文庫の目録として『覚廬蔵書目録』が総合図書館参考室に備え付けられている。なお、市村の旧蔵書は東京大学のほか、東京都立中央図書館に、漢籍、朝鮮図書、東洋史関係の逐次刊行書等約30,000冊が所蔵されている。
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