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ゾンバルト文庫(ヴェルナー・ゾンバルト)

 ドイツの経済学者、社会学者ヴェルナー・ゾンバルト(1863–1941)の蔵書の一部11,574冊(洋書11,572冊、和書2冊)からなる。経済学、特に社会主義関係の文献が豊富である。18世紀末までに刊行された貴重書342冊を含む。ゾンバルトが生前に蔵書の一部を処分したものを1929年に購入した。
 ゾンバルトはベルリン大学とイタリアのピサ大学に学び、1890年ブレスラウ大学助教授、1906年ベルリン商科大学教授、1917年ベルリン大学教授を歴任し、1931年ベルリン商科大学名誉教授となった。最初マルクス主義に共感し、1896年に『社会主義と社会運動』を出版したが、その後マルクス批判に変わった。社会政策学会に属し、1904年からマックス・ウェーバー(1864–1920)らと共に機関誌『社会科学・社会政策雑誌』の編集に参加。ゾンバルトは理解経済学という方法論を提唱し、経済体制という概念を中心に歴史と理論を統合して経済社会を包括的に把握しようと試みた。その成果として『近世資本主義』(全2巻、1902)、『高度資本主義』(1927)を出版。さらにその方法論をより詳細に展開した『三つの経済学』(1930、小島昌太郎が1933年に邦訳)を発表。他の著書に『ユダヤ人の経済生活』、『ブルジョワ』、『戦争と資本主義』、『恋愛と贅沢と資本主義』などがある。
 本文庫の目録として『大阪市立大学附属図書館所蔵ヴェルナー・ゾンバルト文庫目録』(1967)が刊行されている。

<http://www.media.osaka-cu.ac.jp>

事項:

ゾンバルト、ヴェルナー; マルクス主義; ワーグナー、アドルフ; 小島昌太郎; 社会主義 資本主義

専門分野:

政治学; 社会学; 経済史学 経済学

所蔵機関:

大阪市立大学学術情報総合センター

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