法制史学者の春木一郎(はるき いちろう、1870–1944)が収集したローマ法を中核とする洋書1,776冊からなる。東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世(482頃–565、在位527–565)の勅令によって編纂された『ローマ法大全』をはじめとする各種の法源集の版本を中心に、16世紀から20世紀にいたる各時代の代表的法学者の主要著書が収集されている。 春木一郎は日本におけるローマ法研究の確立者といわれる。1894年東京帝国大学法科大学を卒業後、ドイツ留学を経て、京都帝国大学教授(1901–1912)、東京帝国大学教授(1912–1930)を歴任。ローマ法講座を担当し、ユスティニアヌス法典の研究や翻訳に取り組んだ。主著に『儒帝法学撮要重要語纂訳』(1932)、『ユースティーニアーヌス帝学説彙纂プロータ』(1938)などがある。
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