漢文学者の市川任三(いちかわ じんぞう、1918–1999)の旧蔵書で、漢詩文関係の和装本3,047冊、洋装本460冊、合計3,507冊(和漢書)からなる。明治・大正・昭和期の漢学者の漢詩文集の集大成であり、著名な詩人から無名の人の著書まで幅広く集められている。中国文学、哲学に関する専門書も含まれる。 市川任三は大東文化学院を卒業後、立正大学教授となり漢文学を担当した。定年退官後は大東文化大学中国文学科講師を務めた。版本の研究や江戸時代の漢学者の事蹟に関する論考を数多く発表し、館柳湾(たち りゅうわん、1762–1844)、春田九皐(はるた きゅうこう、1812–1862)、林述斎(はやし じゅっさい、1768–1841)、芳川波山(よしかわ はざん、1794–1846)らを主な研究対象とした。 本文庫は1990年に寄贈され、目録として『大東文化大学図書館所蔵市川任三先生寄贈図書目録:明治以来漢詩文集』(1992)が刊行されている。
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