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関東地方 |
国士舘大学附属図書館
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楠本文庫(楠本家)
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儒学者の楠本端山(くすもと たんざん、1828–1883)、海山(かいざん、1873–1921)、正継(まさつぐ、1896–1963)の三代にわたる楠本家の蔵書および端山の弟の碩水(せきすい、1832–1916)の蔵書が収蔵されている。宋・明時代の儒学思想および日本の儒学思想を中心に、和装本の漢籍・国書927点5,972冊、洋装本の和書640冊、洋書36冊からなる。 楠本家三代は、山崎闇斎(やまざき あんさい、1618–1682)学派の三傑の一人、三宅尚斎(みやけ しょうさい、1662–1741)の学統に属し、崎門学派を継承・発展させた。端山は、肥前平戸藩(現・長崎県北西部)の藩士で、藩校の維新館の助教や侍講を務め、幕末には尊王攘夷論を主張。1881(明治14)年に郷里の長崎県佐世保市に、弟の碩水と共に私塾「鳳鳴書院」を開いた。 端山の孫の正継は、1922年東京帝国大学支那哲学科を卒業。1926年から1960年まで九州帝国大学で教鞭をとった。正継の主著『宋明時代儒学思想の研究』(1962)は、朱子学・陽明学によって代表される宋・明時代の儒学思想を総合的に捉えた画期的なものである。 本文庫は1965年に、楠本正継の直門で当時国士舘大学講師および東京学芸大学教授の山崎道夫(やまざき みちお、1904–)が仲介の労をとり、遺族より国士舘大学に譲渡された。目録として『楠本文庫漢籍目録』(1973)と『楠本文庫洋装本目録』(1975)が刊行されている。なお、楠本家の旧蔵書は国士舘大学のほか、九州大学附属図書館「碩水文庫」、長崎県立長崎図書館「楠本文庫」、佐世保市立図書館「楠本端山関係資料」にも所蔵されている。
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事項:
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| 専門分野:
哲学
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所蔵機関:
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国士舘大学附属図書館
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