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務台文庫(務台理作)

 哲学者の務台理作(むたい りさく、1890–1974)旧蔵の洋書1,046タイトルからなる。内容は哲学関係が中心で、エドムント・フッサール(1859–1938)の初期および後期の全著作や、現象学派の創立に影響を及ぼしたベルナルト・ボルツァーノ(1781–1848)、フランツ・ブレンターノ(1838–1917)、ルドルフ・ヘルマン・ロッツェ(1817–1881)、アレクシウス・マイノング(1853–1920)等の著作、マルティン・ハイデガー(1889–1976)の学位論文、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(1770–1831)の近世哲学の潮流に関する諸哲学者の著作などが収蔵されている。文学、社会科学、歴史思想関係などの著作も含まれている。
 務台理作は京都帝国大学で西田幾多郎(1870–1945)に師事し、1926年ドイツに留学してエドムント・フッサールに現象学を学んだ。1928年に帰国後、台北帝国大学教授となり、1935年東京文理科大学(現・筑波大学)教授、1945年同大学学長となった。1951年に定年退官後、慶応義塾大学教授を務めた。第二次世界大戦前は、現象学の方法とヘーゲルの歴史哲学を西田哲学との関わりで結びつけることを試みた。戦後はマルクス主義に接近し、人類的、社会主義的な「第三ヒューマニズム」を提唱。平和運動にも関心を寄せ、積極的に発言した。著書に『ヘーゲル研究』(1935)、『社会存在論』(1939)、『現象学研究』(1940)、『場所の論理学』(1944)、『第三ヒウマニズムと平和』(1951)、『現代のヒューマニズム』(1961)などがある。

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事項:

ドイツの哲学; ハイデガー、マルティン; フッサール、エドムント; ブレンターノ、フランツ; ヘーゲル、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ; ボルツァーノ、ベルナルト; マイノング、アレクシウス; マルクス主義; ロッツェ、ルドルフ・ヘルマン; 務台理作; 反戦平和主義; 哲学、ドイツの; 哲学、西洋の; 歴史哲学; 西洋の哲学 西田幾多郎

専門分野:

哲学

所蔵機関:

慶応義塾大学三田メディアセンター

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