実業家の望月軍四郎(もちづき ぐんしろう、1879–1940)からの寄付金により購入した19世紀から20世紀前半(第二次世界大戦前)にかけての中国関係の資料6,781冊からなる。内訳は和漢書1,806部5,431冊、洋書508部647冊、和雑誌71部605冊、洋雑誌15部98冊である。中華民国時代の政治、経済、法律、社会に関する資料が豊富で、袁世凱(えん せいがい、1859–1916)の北京政府財政部が編集した財政説明書、国民政府の各種公報類などを含む。清朝時代の地誌類も多い。 望月軍四郎は株式取引業界で活躍し、1910年サシ丸望月商店を開業。1919年に望月商事社長に就任した。のち田口銀行頭取、日清生命保険社長を歴任。静岡県に大宮工業学校と大宮商業学校(のち県立富士宮北高等学校)を創立したほか、教育界に多額の寄付をした。 本文庫の目録として『望月文庫目録』(1935)、『望月文庫和漢洋書目録』(1937)がある。
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