教育学者の小西重直(こにし しげなお、1875–1948)旧蔵の近代教育学に関する和書489冊からなる。1940年代以前の日本の教育原理に関する貴重な資料が多く含まれる。 小西重直は山形県で生まれ、1901年東京帝国大学哲学科を卒業。1902~1905年欧米に留学し、ライプツィヒ大学などで教育学を学んだ。帰国後、広島高等師範学校教授などを経て、1913年に京都帝国大学文学部教授に就任。1933年に第9代総長となったが、滝川事件により約3か月で辞任した。晩年の1942~1946年に興亜工業大学(現・千葉工業大学)学長を務めた。ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチ(1746–1827)や広瀬淡窓(ひろせ たんそう、1782–1856)に関心を寄せ、著書に『教育の本質観』(1930)、『労作教育』(1930)、『広瀬淡窓』(1943)などがある。
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