京都大学教育課程文庫

　1947年、米国教育団体および連合国最高司令官総司令部（GHQ）、民間情報局（CIE）から日本政府に対して、教科書編纂の参考資料および教育問題全般に関する資料として、米国の代表的な教育書、教育学書などが寄贈された。この資料をもとに文部省は、京都大学を含めた全国12か所に「米国教育文庫」を開設し、一般に広く公開した。翌1948年に文部省は日本の教科書・学習指導要領などを加え、「米国教育文庫」、「日本教育文庫」、「教育指導者講習会（IFEL）図書」の3つを合体して「教育課程文庫」を創設した。京都大学の教育課程文庫には和書11,070冊、洋書1,260冊が所蔵されており、『京都大学教育課程文庫目録』（1971）が刊行されている。