フォロンダ・コレクション（マルセリーノ・A・フォロンダ・ジュニア）

　フィリピンの歴史学者マルセリーノ・A・フォロンダ・ジュニアの旧蔵書約7,000冊（洋書）のコレクションである。フォロンダの出身地イロコス地方を中心としたフィリピンの歴史、文学、民族誌に関する文献から構成されている。マルコス政権下では禁書になっていた資料、地下出版された資料、カトリック関係の各種祈祷書などを含む。イロカノ語、フィリピノ語（タガログ語）のほか、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語の文献が含まれている。
　フォロンダはデ・ラサール大学教授、フィリピン歴史学会長を歴任。1986～1988年に京都大学東南アジア研究センターに外国人研究員として招待された。
　本文庫は1987年度に購入された。目録は、本人の作った目録（『A Filipiniana bibliography 1743–1982, a classified listing of Philippine materials in the Marcelino A. and Cresencia R. Foronda private collection』）に序文等を付してコピーし、製本されている。