西洋哲学者の田中美知太郎(たなか みちたろう、1902–1985)の旧蔵書の一部2,974冊(洋書)からなる。内容は、西洋哲学関係、特にプラトン(前428頃–前347)、アリストテレス(前384–前322)に関する専門的文献が中心である。 田中美知太郎は古代ギリシア哲学の泰斗であり、特にプラトン研究で知られた。1926年京都帝国大学文学部哲学科選科を修了。法政大学講師などを経て、1947年京都帝国大学助教授に就任し、哲学哲学史講座を担当した。1950年教授、1965年定年退官し、名誉教授となった。この間、日本西洋古典学会を設立し、委員長に就任。1978年に文化勲章を受章した。評論家としても活躍し、新聞・雑誌に人生評論、文明批評、政治評論を執筆した。著書に『ロゴスとイデア』(1947)、『プラトン』(全4巻、1979–1984)、藤沢令夫(ふじさわ のりお、1925–)との共同編集による『プラトン全集』(全15巻、別巻1、1974–1978)などがある。 本文庫は遺族から寄贈された。目録として『田中美知太郎文庫目録』(1988)が刊行されている。
〒606-8501 京都府京都市左京区吉田本町 Tel.: 075-753-2715 Fax: 075-753-2453 http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/guide/libraries/03.html