洋画家の須田国太郎(すだ くにたろう、1891–1961)旧蔵の美術関係の和書2,356冊、洋書1,795冊からなる。 須田国太郎は京都帝国大学で美学美術史を専攻し、大学院に進む一方、関西美術院に学んだ。1919~1923年スペインに留学し、マドリードを拠点に絵画を研究。帰国後は京都帝国大学で講師を務めながら油絵の制作を続け、1932年に初の個展を開催した。1934年に独立美術協会会員となり、以後、同会を中心に出品を続けた。1950年に京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)教授に就任し、1960年同大学の名誉教授となった。著書に『グレコ』、『ゴヤ』、『近代絵画とリアリズム』などがある。 本文庫は遺族より寄贈され、目録として『須田文庫目録:京都大学文学部美学美術史研究室』(1和書篇、2洋書篇、1971)が刊行されている。
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