エジプト学者の岡島誠太郎(おかじま せいたろう、1895–1948)の旧蔵書で、エジプト学関係の洋書233冊が収蔵されている。 岡島誠太郎は京都大学文学部講師を務めた。著書に『エジプト史』(1940)、『埃及語小文典』(1940)、『ナポレオンとエジプト』(1943)などがある。 エジプト学は、ナポレオン・ボナパルト(1769–1821)のエジプト遠征(1798)を契機として本格的な研究が始まった。この遠征に同行した学者が書いた『エジプト誌』(全21巻、1809–1829)によってエジプトの実態が紹介され、1822年にフランスの学者ジャン・フランソワ・シャンポリオン(1790–1832)によって、遠征で発見されたロゼッタ石を基に古代エジプト文字が解読された。通常この1822年がエジプト学成立の年とされる。
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