ドイツ文学者の大山定一(おおやま ていいち、1904–1974)の旧蔵書で、ドイツ文学関係の洋書1,451冊からなる。 大山定一は京都帝国大学文学部で藤代禎輔(ふじしろ ていすけ、1868–1927)に学び、1928年に卒業。同大学講師、助教授を経て、1950年教授に就任した。1968年に退官後は名誉教授となった。ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749–1832)の研究で知られ、『ファウスト』などを翻訳した。またライナー・マリア・リルケ(1875–1926)の『マルテの手記』を最初に完訳したことでも知られる。そのほか、フーゴ・フォン・ホーフマンスタール(1874–1929)やトーマス・マン(1875–1955)など、近代から現代にいたるドイツ文学全般について研究した。 本文庫の目録として『大山文庫目録:京都大学文学部ドイツ語学ドイツ文学研究室』(1981)が刊行されている。
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