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土岐文庫(土岐善麿)

 歌人、近代文学者の土岐善麿(とき ぜんまろ、号:哀果 あいか、1885–1980)旧蔵の近代詩歌関係を中心とした和書6,464冊、洋書73冊が収蔵されている。
 土岐善麿は、1908(明治41)年早稲田大学英文科を卒業後、1908~1918(大正7)年読売新聞社に新聞記者として勤務した。1918年東京朝日新聞社に転じ、社会部次長、学芸部長、論説委員などを務め、1940(昭和15)年定年退職した。この間、歌人としても活躍し、1910(明治43)年にローマ字3行書きによる第1歌集『NAKIWARAI』を刊行。翌年、石川啄木(いしかわ たくぼく、1886–1912)との交流が始まり、啄木が亡くなったのちは、『啄木全集』の編集・刊行に尽力するなど、啄木を世に出すことに努めた。以後、土岐はローマ字表記をやめ、表現形式も変遷を見たが、一貫して生活者の感懐を詠んだ。生涯で発表した歌集は40冊近くにのぼる。第二次世界大戦後は、早稲田大学上代文学講師、東京都立日比谷図書館長を務め、80歳のとき武蔵野女子大学日本文学科教授となり、94歳まで教壇に立った。日本や中国の古典研究、能楽の新作の創出など幅広く活躍し、1947年には評伝『田安宗武』(1942–1946)により学士院賞を受賞した。1949~1961年国語審議会会長として国語表記問題に取り組んだ。
 本文庫は1985年に遺族より寄贈された。『土岐文庫受入リスト』(1987)が作成されている。

<http://www.wul.waseda.ac.jp/collect/books-j.html>

事項:

土岐善麿(哀果); 文学、日本の; 文学、日本の近代; 日本の文学; 日本の近代文学; 日本近現代の詩; 短歌; 石川啄木; 詩、日本近現代の 近代文学、日本の

専門分野:

文学

所蔵機関:

早稲田大学中央図書館

〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1
Tel.: 03-3203-5581
http://www.wul.waseda.ac.jp/index-j.html


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