桜井家文書

　越後国蒲原郡新潟町（現・新潟県新潟市）の豪商、桜井勘蔵（さくらい　かんぞう）家の文書の一部379点が収蔵されている。桜井家は幕末に木材商および金融業者として成長し、1874（明治7）年には川汽船会社を設立した。本文書のほとんどは一紙文書で、金子借用証文（きんすしゃくようしょうもん）、店請証文（たなうけしょうもん）、家屋敷売渡証文（いえやしきうりわたししょうもん）、名子家売渡証文（なごいえうりわたししょうもん）などを多く含む。文書の年代は、文化年間（1804–1818）から1873（明治6）年までの約60年間のものである。
　目録として『新潟町豪商　桜井家文書』が作成されている。