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ルボン家資料(フェリクス・フレデリック・ジョルジュ・ルボン)

 明治政府がフランスから招いた砲兵技術者フェリクス・フレデリック・ジョルジュ・ルボン(1845–1923)大尉が残した資料134点が収蔵されている。ルボンに関する資料のほか、生産技術関連資料、建物関連資料、カタログなどから構成されている。工廠建設の設計図類が多く含まれる。
 ルボンはパリで生まれ、20歳でフランス工科大学(エコール・ポリテクニック)を卒業後、砲兵工科専門学校(ミリタリー・アカデミー)に進み、卒業後、将校となった。1872(明治5)年5月にフランス第二次軍事顧問団の一員として来日し、1876(明治9)年7月まで約4年間日本に滞在した。1872年に東京・小石川に開学された諸工伝習所で、日本人に造兵技術を教授し、銃や弾薬の製造に関わった。
 本資料は、陸軍工科学校(諸工伝習所の後身)の生徒であった永尾幹三郎(ながお みきさぶろう)が、ルボン家との交流を通して同家から寄贈され、さらに1995年に永尾から東京大学史料編纂所に寄贈されたものである。『東京大学史料編纂所研究紀要』(第9号、1999年3月、43–52頁)所収の「『ルボン家資料』の調査・研究」(堤一郎著)に本資料が紹介されている。

<http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/tosho/tosho.html>

事項:

フランス・日本関係史; ルボン、フェリクス・フレデリック・ジョルジュ; 兵学・兵法; 御雇外国人; 日本・フランス関係史; 日本の産業史; 日本の経済史; 日本の近代化; 明治時代; 東京砲兵工廠; 永尾幹三郎; 産業史、日本の; 砲兵工廠; 経済史、日本の; 近代化、日本の 造兵技術

専門分野:

建築学 技術史学

所蔵機関:

東京大学史料編纂所図書室

〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
Tel.: 03-5841-5962
Fax: 03-5841-8425
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/tosho/tosho.html


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