ラーデル文庫（ヨハネス・ラーデル）

　オランダの東洋学者ヨハネス・ラーデル（1898–1988）旧蔵のインド哲学、サンスクリット文学、欧米哲学関係の文献約1,100冊が収蔵されている。
　ラーデルは1931～1946年ライデン大学教授として日本語、日本文学、日本史を教えたのち、米国へ渡り、1946～1947年ハワイ大学教授、1947～1965年エール大学教授として日本語、チベット語、蒙古語、東洋哲学などを講義した。日本語教師として数回にわたり来日した知日家であり、またインド哲学の権威として仏典などを翻訳した。1939年に第二次世界大戦が勃発した際、多年にわたり収集した蔵書が戦禍を受けるのを避けるため、これを東京大学に寄贈した。