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古義堂文庫

 江戸時代前期の儒学者で古義学派の創始者の伊藤仁斎(いとう じんさい、1627–1705)が京都堀川に開いた私塾「古義堂」(堀川塾ともいう)に代々伝来した蔵書および稿本類約5,500点1万冊が収蔵されている。
 伊藤仁斎は独学で朱子学を学んだが、のち朱子学は孔子や孟子本来の思想とは異なるとして批判し、原典の『論語』、『孟子』から直接に道義を解釈することを主張して、1662年に古義堂を開いた。同時に『論語』、『孟子』、『中庸』の解釈書の起草を始め、のちに『論語古義』、『孟子古義』、『中庸発揮』として完成された。仁斎の提唱した儒学は、古学のなかでも特に古義学といわれ、荻生徂徠(おぎゅう そらい、1666–1728)の古文辞学派とともに学界の二大勢力となった。古義堂は仁斎一代で門人が3000人を超えたといわれ、仁斎没後も東涯(とうがい、1670–1736)ら子孫が代々継承し、1905(明治38)年頃まで存続した。
 文庫の内容は、仁斎や東涯の稿本類、手沢本、日記、門人帖、遺品等伊藤家に直接関係するものと、漢籍を主とする一般書・書画等からなる。蔵本中の宋版『欧陽文忠公集』は国宝に指定されている。1941年に天理図書館が譲り受けた。目録として『古義堂文庫目録』(1956)が刊行されている。

<http://www.tcl.gr.jp/ab_tcl/enkaku.html#bunko>

事項:

Wang-Yangming-Schule; 伊藤仁斎; 伊藤東涯; 儒教; 古学; 古義学; 孔子; 孟子; 宋時代; 日記; 朱子学; 江戸時代; 荻生徂徠 陽明学

専門分野:

哲学 宗教学

所蔵機関:

天理大学附属天理図書館

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