大橋文庫（大橋健三郎）

　現代アメリカ文学研究者の大橋健三郎（おおはし　けんざぶろう、1919–）の旧蔵書である。アメリカ文化・文学関係書4,000冊以上の寄贈を受け、そのうち洋書のみ1,737冊を文庫とした。
　大橋健三郎は1943年東北帝国大学文学部英文学科を卒業。東京大学文学部教授および鶴見大学英米文学科教授を歴任し、1991年に定年退職した。ウィリアム・ハリソン・フォークナー（1897–1962）の研究者として知られ、1982年に『フォークナー研究』（全3巻）を完結させた。他の著書に『危機の文学：アメリカ30年代の小説』、『荒野と文明：二十世紀アメリカ小説の世界』、『古典アメリカ文学を語る』などがあり、訳書にジョン・アーンスト・スタインベック（1902–1968）の『怒りのぶどう』などがある。